再び3人家族

今月初めに長男が帰ってきました。

セントレアでの仕事は楽しそうで仲間にも恵まれ、
身体も主治医の太鼓判をもらって何の心配もなかったのですが(-_-;)

もともと「契約社員」で入った仕事でした。
それはリハビリ明けで自分の身体がどこまで動くか
不安もあったので、まずは契約社員で始めて
のちのち正社員になれればいいな・・・と思っていたから。

でも、仕事が始まってみると聞いていた条件とは全然違っていました。

まず待遇は「アルバイト」から。
時給800円・・・・＿|￣|○

朝から昼まで機内清掃で働き、夕方まで一旦寮に戻り
夕方から深夜まで貨物で働く。

それでも当人は思ったより身体が動くことを喜んでいて
好きな仕事が出来て、不安だった足の状態も問題なく
周りの仕事仲間たちは気もいい人ばかりで毎日楽しそうでした。

しかし、時給800円での生活はなかなか厳しいものもあり
自炊も初めてではないので、毎月現物支給で実家から
お米などを送ってやって凌いでいました。

夏に長男の所に行った時も元気そうで、寮には寝に帰ってくるだけで
ほとんど休みもない、時給も上げてくれないと文句言いながらも
仕事には不満はなさそうだったのです。

それが入社当時からお願いしてあった検診のための夏休みが
２回ドタキャンされたけどやっともらえて帰った来たら、「やめたい」と。

セントレアに入って日も浅い会社だからまだやり方も慣れなくて
思ったように仕事がはかどらないんだろうとは聞いていましたので
「もう少し様子を見て、経験者が引っ張って行けばいいんじゃないの?」と
励ましてみたものの・・・・長男は困り顔。

よくよく聞くと、スプリット勤務や少ない人数での激務でアルバイトが
定着せず、人手がないのでほぼ休みなしで働かないといけない。
そこまでは若さでなんとかやりきったものの、来年から貨物部の部長を
やってほしいと言われたらしい。

「あら、すごいじゃない!!」と、ホントは「えっ?(´･ω｀･)」と思っていたけど
言ってみたら、「そうじゃないんだよ」と長男。

アルバイト待遇そのままで、時給も800円のまま。
だけど貨物の責任者が辞めてしまったので、代わりに息子に
白羽の矢が立ったらしい。　

仕事の内容は羽田に居た時よりスケジュール的には易しいものだったらしいけど
慢性的に人手不足で、本来なら貨物と機内清掃は別のグループで
担当すればいいものを経験者と言うだけで両方に使われる。

またおとなしい子が揃ったみたいで、うちの長男も元はそんなに人にものを言う子では
なかったのだけど、同期の３人が経験者で倒れるまで働かされたひとりの男の子を見て
社長に直談判したらしい。

そしたら、当初もらった契約金は事業拡大に使っちゃったので今の空港の仕事が
軌道に乗るまでは社員にするつもりはないとハッキリ言われたそう。
それでキレた・・・・・ようす（；^ω^）

まぁ・・・これって俗にいう「ブラック企業」ってやつなのかしら?

これを聞いてしまったら親としては見過ごせなくなってしまい
９月いっぱいでやめた方がいいと助言。
このまま責任者にされてしまったら、何かあった時すべての責任取らされるのは
目に見えているし、長男本人も「このままじゃ親会社から切られるのも時間の問題」と
言っているので。

当人は残していく同期の仲間や給与が安くても仕事が好きで続けている同僚の
事を考えるとひとりだけ辞めると言う決断がなかなかつかなかったらしいのですが
やはり「責任者」の立場だけはいかにせよマズイと分かったらしいです。

私としては、ある意味この会社には感謝していたりする。
だって一人前に働けるかわかんない長男を採用してくれたことに
まずは感謝だったし、休みもなく機内清掃と貨物をやらせてくれたおかげで
ちょっとやそっとの無理なら結構出来ちゃう証明をしてもらった(笑)

羽田では経験のなかった貨物部門でも人手のない中だったので
別格で重要な役割を担当させてくれたようなので、今後の転職には
かなり使える経験値をもらったと思う。
ましてやフォークリフトの免許は持っていても使ったことがなかったのが
今回ほぼ毎日乗っていたので、それもささやかに経験者になった。

タララ　ラッタ　ターン♪
息子はレベルアップした・・・・・ようだ??

そんなこんなで、今月から再び３人家族に戻りました。
食費の上がりようは半端なく(；´Д｀)、今後光熱費も上がるなぁと
戦々恐々していますが、すでに市内の病院でアルバイトを見つけて
働き始めています。

今回の件では「甘い言葉の裏には何かがある」と学んだ長男は
年がら年中募集をかけている会社は危ないともう少し様子を見ながら
求職するつもりらしい。
ギリギリの生活をしていたので貯金も出来なかったので
まずは新たな仕事に就く前に少しお金を貯めて、引っ越し費用や
入社当初の生活費くらいは用意すると・・・・・彼も大人になったのかも（＾ω＾）

喜んだり心配したり、それでも仕事ができるようになったと言うのは
この数年で大きな変化になりました。

来年２６になる息子。
こんな身体に産まなかったらこんな苦労もしなかったのにと・・・・
正直言うと母親としては息子に申し訳なくて申し訳なくて辛いのだけど
それを言うとかえって息子の負担になるから言えない。

もっと順調に人生歩ませてやりたかったけど
これも彼の人生。
長い人生の中の通過点だと思って、去年の郵便局バイト以来の
バイト生活を楽しんでもらおうと思ってます。